だらけた妻日記

鬼婚活の末2022年に結婚。几帳面な夫の傍らでだらけている妻の日記です。

医療は妻たちの努力で支えられている

と勝手に思っている。

どうも、あなたの「だら妻」です。

何十年ぶりに花火を見に行った。夫と行けて嬉しかった。

先日、同級生と久しぶりに食事をする機会があった。

彼女は学生時代から付き合っていた同級生と早々に結婚、出産をした。いまは二児の母となったが昔から変わらぬ美しい佇まいで、重力に素直に従う頬をもつ私は時空の歪みを感じていた。

その夫は私とも同級生で、人柄も知っている。10代の頃からすでに部長クラスの貫禄をもち、「信頼感」を全身から放っている仏様キャラだった。

彼はするすると医学部へ進学、ストレートで外科医となった。

対して彼女は医学部へすすみ、医療関係の資格をとって働いていたが結婚を機に退職、パートとして病院で働いていたが出産を機にそれも辞めた。いわゆる専業主婦である。

久しぶりに会っていろいろ近況を共有したが、振り返ってみれば彼女は総じて不安げだったように思う。気がつくと「自分は働いていない」「社会から離れてしまった」「税金を納めている人はすごい」などの言葉をポロポロこぼしていた。

私は結婚も遅かったし、出産もしていないし、何より心もとない世帯年収なので、出産後も復帰を考えているが別にキャリア形成のためではない。夫が十分に稼いでいるなら私だって専業主婦を選ぶかもしれない。なんの問題もないと思う。

でも彼女にとっては焦りというか、ただただ自分の足で立てていない感じがするのだろう。「いまは復帰が当たり前になったけど、自分の頃は結婚したらやめるのが普通だったし、夫が子供を公園に連れて行ったら珍しい時代だった」と強調していたが、まだ10年も経っていない。嘘でもないと思うが、そうでも思わないと専業主婦を選択した自分を守れないのかなと思った。もしかすると、働き続けている女性と話すと見下されているような気持ちになるのかもしれない。

「専業主婦いいな」などと口を滑らせないように言葉を選んで話しながら、どうしたら彼女の心を軽くできるだろうと考えた。

聞けば夫は深夜まで帰れず週に1日の休みもほぼない。夫の都合で遠方に引っ越して周囲には思いを共有できる人はいないという。これだけでも非常に厳しい状況だと思うが、夫の収入も知らず生活費を現金で渡されるだけで、家計の全貌が見えず「専業主婦でいいのだろうか」と別の意味でも思っているようだった。(まぁ医師ならよっぽど大丈夫ではと思うが)

そこで思い出したのはトヨタ自動車に務める夫をもつ友人の言葉である。

その夫はレクサスの新車開発を手掛けていてハードな生活、彼女もまた一人で子供を育てていた。彼女はその苦労を吐露しつつも「私の努力によって家がまわり夫の生活も成り立っている。このレクサスは私が開発したとも言える」と断言していた。

 

それをそのまま友人に贈った。あなたが家庭を支えているから、どこかで救われている患者がいるのだと。あなたの努力によって1人の医師が活躍し、医療が成り立っているのだと。

「そう思うことにする」と言っていたが、少しはトゲがとれただろうか。

医師がオペをしているとき、その妻はワンオペで子育てをしているのである。

 

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